イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
変なこと言い出した青倉のせいだーー!

と、責任転嫁したいところだけど、元は私の準備不足が招いた結果。青倉は何1つ悪くない。


はぁ……と溜め息をついていたら、「あのさ……」と頭上から声が聞こえてきた。



「良かったら、俺のと交換しない?」



顔を上げてみると、青倉が弁当箱片手に立っていた。



「いきなりごめん。さっきの話聞こえちゃって」

「え、青倉くんも間違えて入ってたの?」

「うん。このまま食べようかと思ったけど、6時間目体育だし。ご飯なしだと力出ねーだろうから、どうかなって。かつお、食べられる?」

「う、うん。ありがとう」



大丈夫、自分でかけたし。

お礼を言っておかずと交換し、他のクラスメイト達が帰ってくる前に急いで食べ終えた。







お風呂とテスト勉強を終えた、夜の11時。



「よっこらしょっと」
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