イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
ちゃぶ台を棚の近くに移動させ、部屋の真ん中に布団を敷いた。

目覚まし時計をセットして枕元に置き、ふぅ、と深呼吸を1回。


いよいよか……。


最後にお母さんと一緒に寝たのは、先月の中旬あたりだったっけ。

入浴中に閃光が走ったもんだから、急いで全身洗って、下着姿でリビングに避難したんだよね。

落ちはしなかったけど、ずっとゴロゴロ鳴ってたから、その日は耳栓して寝てた。


どっちがいいかなぁ? やっぱり仰向け?


電気消すから顔はそこまで見えないとは思うけど、そっぽ向くのは失礼な感じがするし。でも基本横向きで寝てるからなぁ。


寝る体勢に悩んでいると、階段を下りてくる足音が聞こえてきた。

軽く身なりを整えてふすまに向かう。



「委員長、来たよ」

「はーい、今開ける」



ふすまを開けて、青倉を中に入れた。



「ごめん、ちょっと遅れた」

「大丈夫。さっき布団敷いたばかりだから。ここで、良かったかな?」

「うん。2階でもこっち向きで寝てるし。右と左、どっちがいい?」

「あー……右で、お願いします」

「了解っ」
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