イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
その後も練習問題を解き続け、休憩時間の3時に。

ペンを置いて、凝り固まった上半身をぐぐーっと伸ばす。


数学は一通りできたから、次は英語にしようかな。


ちゃぶ台の上に広げた教科書とノートを片づけていると、前方から視線を感じた。



「な、何? 顔に何かついてる?」

「あぁいや。顔色良くなったなぁって」



ふふっと頬を緩ませ、目を細めた青倉。


なんだ、そっちか。

急に無言で見つめてくるもんだから、てっきり怒られるのかと思って一瞬ドキッとしちゃったよ。



「その様子だと、寝つき良くなった感じ?」

「うん。おかげさまで、ぐっすり眠れるようになりました」



添い寝してもらってから3日。
たった1回だったけれど、効果てきめんだった。


まず、1番の悩みだった睡眠時間は、5時間から7時間に。


日によってバラつきはあるものの、日付が回っても眠気が来ない……なんてことはなくなったから、多分改善されたはず。
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