イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
白ご飯をすくう箸が止まる。



「最近は大丈夫みたいだけど、毎日晴れるとは限らないし……」



顔を上げて目を合わせる。

我が子を心配する過保護な眼差し。
どうやら体調面よりも精神面のほうを気にしていたようだ。



「……部屋はどこになるの?」

「1階の和室。全員2階で寝てるって言ってたけど、リビングにワンちゃんがいるから寂しくはないと思う。あ、お友達にはまだ言ってないから安心していいわよ」



まだって、話すつもりだったんかい。あと犬飼ってるのかい。



「机とか布団とかは用意してくれるそうだから……」

「わかりました。行けばいいんでしょ、行けば」



被せるように返事をして白ご飯をかきこむ。


もう、そこまで手厚くされたら断れないじゃないか。

……まぁでも、独りぼっちで過ごすよりかはマシか。


不安を抱きつつも母の提案を受け入れた。







「あらら〜、それはなんとお気の毒。いつから行くの?」

「今週の土曜。急ピッチで荷物まとめ始めたから、もう眠くて眠くて」
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