イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
思わぬ共通点
日は流れ、5日間に及んだ中間テストが終了した。


季節は冬服目前の10月下旬。

慌ただしさが一旦落ち着いたということで、学校から帰宅後、午後の時間を使って実家に戻り、衣替えを行った。


土曜日は、瀬那と2人でショッピングモールへ。


新しく開店したイタリアンレストランでランチを食べ、お気に入りの服屋さんでは冬物のルームウェアを購入。

その他、イベント広場で演奏会を鑑賞、カフェで季節限定のお芋シェイクを味わうなど、夕方までデートを楽しんだ。


そして、日曜日は──。



「暗くなる前には帰ってくるんだよ」

「はーい!」

「はい」

「はいよー」



午前8時40分。コンビニの駐車場にて。

青倉のお父さんに「いってきます」と言って車から降り、駅に向かう。



「うわっ、眩しー。今日は一段と晴れてるなー」

「そうだね。雲も少ないし、日焼けしそう。梨子ちゃんは日焼け止め持ってきた?」

「持ってきた! あと一応、タオルと汗拭きシートと、日傘も! 晴雨兼用なんだよ〜」

「準備万端だね! それなら雨が降っても安心だ」
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