イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
他にも、勉強道具、スキンケアグッズ、自転車……あ、あと寝具類もあった。

布団は貸してくれるとは言われたものの、なるべく持参できるものは自分で用意したほうがいいと思って、枕と薄手の掛け布団は持っていくことにしたんだよね。


車に収まるか心配だけど……隣の学区って聞いたし。取りに行こうと思えば行ける距離。運びやすいよう必要最低限の物だけに絞ろう。


突っ伏したまま仮眠を取ること15分。昼休み終了5分前のチャイムが鳴った。

午後の授業が自習なので、課題をもらいに向かう。



「──失礼しました」



プリントの山を抱えて職員室を後にする。


学級委員になって1ヶ月。ようやく委員長らしい仕事を任された。


先月はイベント祭りだったせいか、仕事がなくて暇で暇で。どちらかというと実行委員の人のほうが忙しかった印象。あるとしても補佐くらいだった。


たとえ雑用でも、こんなふうにメインで任されるとクラスに貢献できている気がして嬉しいんだよね。

まぁ、来月に入ったら今度は文化祭の準備が始まるから、また出番少なくなりそうなんだけど……。


来た道を戻り、教室の前へ。



「はいはい、帰ったら片づける。あぁ、その棚壊れてっから。……えええー、直すのめんどくせーよぉー」
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