イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
ひっきりなしに来店するお客さん達にパンを売り続けること1時間。

ようやく行列が途切れ、シフト交代の時間に。



「ただいま戻りました〜」



小銭の残量を確認していると、焼きそばパンの妖精が帰ってきた。



「おかえり! どうだった?」

「大成功。めちゃくちゃ写真撮ってもらった。新聞部の人も来て、来月の学校新聞で取り上げてくれるって」

「マジか!」

「俺らのスターがついに紙面デビュー……!」

「トップ飾ったら教室に飾らないとな!」



クラスメイトに囲まれている青倉を盗み見る。


へぇ、新聞に載るのか。ま、これだけ奇抜ならネタにはもってこいだよね。


どこに飾るんだろう? 黒板の横は時間割表と行事予定表が貼ってあるから、多分後ろだよね?

前だったら絶対視界に入るし、授業もテストも笑いこらえるのに必死で集中できなさそうだもん。


すると、こちらを向いた青倉とパチッと目が合った。
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