イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
涼馬side



「おっ、青倉。今から昼飯?」

「おぅ。あ、それ買ったの?」

「まぁな。どっかの妖精さんが激推ししてたから。会ったらソースがめちゃくちゃ美味かったって伝えといて」

「あっはは。了解っ」



屋外のイートインスペースで休憩中の部活仲間に手を振り、友人と2人で奥の席に座る。



「相変わらずモテモテだな〜。よっ、爆音アイドルっ」

「爆音ってなんだよ」

「G見て絶叫してたから」

「おいっ、それはトップシークレットだぞっ」



慌てて注意する俺に、「ごめんごめん」とリョウキは買ったばかりのたこ焼きを開封しながら謝った。

まったく、10年来の仲だからってハッキリ言いすぎだろ。声がデカいのは自覚してるけどさ。



「で、話って?」

「あぁ、ちょっと、相談なんだけど」



購入したサンドイッチを開封しながら話を切り出す。
< 88 / 156 >

この作品をシェア

pagetop