イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
*
その週末。家で昼食を取った後、母の車で居候先へ向かう。
「へー、結構近いんだね。こっち行くとどこに出るの?」
「小学校の近く。新しくコンビニできたって言ってたところの通り」
「あー、あそこね。銀行あるところだっけ」
両側に連なる一戸建てを眺めながら住宅街を進む。
この地域はスーパーやコンビニ、書店、飲食店などが密集しており、私も母もよく訪れている。
母いわく、友人宅から高校までは自転車でおよそ10分。徒歩でも通える距離とのこと。
通学時間が三分の一に短縮したのは地味にありがたい。
「ところでさ、その同い年の男の子って誰なの?」
「あれ? 言ってなかったっけ?」
「ないよ。同じ学校の人ってことしか聞いてない」
左折したタイミングで尋ねると、「あらごめんね〜」と苦笑いで謝られた。
父と家のことで頭がいっぱいで、既に伝えた気になっていたそう。
「誰? 私の知ってる人?」
「多分。中学受験したって言ってたから」
その週末。家で昼食を取った後、母の車で居候先へ向かう。
「へー、結構近いんだね。こっち行くとどこに出るの?」
「小学校の近く。新しくコンビニできたって言ってたところの通り」
「あー、あそこね。銀行あるところだっけ」
両側に連なる一戸建てを眺めながら住宅街を進む。
この地域はスーパーやコンビニ、書店、飲食店などが密集しており、私も母もよく訪れている。
母いわく、友人宅から高校までは自転車でおよそ10分。徒歩でも通える距離とのこと。
通学時間が三分の一に短縮したのは地味にありがたい。
「ところでさ、その同い年の男の子って誰なの?」
「あれ? 言ってなかったっけ?」
「ないよ。同じ学校の人ってことしか聞いてない」
左折したタイミングで尋ねると、「あらごめんね〜」と苦笑いで謝られた。
父と家のことで頭がいっぱいで、既に伝えた気になっていたそう。
「誰? 私の知ってる人?」
「多分。中学受験したって言ってたから」