イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
「おはようございます」

「おはよう。今日は冷えてるね〜。あ、それってお茶?」

「はい。肌寒かったので、ついさっき作ったところです。良かったら飲みます? 緑茶ですけど……」

「もちろん。ちょうど温かいものが欲しかったんだよ。いつもありがとね」



急須で淹れたお茶を青倉のお父さんに渡して、再びキッチンへ。

作業台の上を片づけて弁当箱におかずを詰め込んでいると、次は梨子ちゃんが起きてきた。



「おはよう梨子ちゃん」

「んん〜、おはよう。はぁ〜、なんかいい匂いする」

「お茶作ったの。今日寒いからどうかなって。飲む?」

「飲む〜」



キュルくんを撫でながら、ふにゃあと顔をほころばせた梨子ちゃん。

湯呑みにお茶を注いで渡し、自分の分の朝食をテーブルに運んだ。


「いただきます」と手を合わせ、壁掛け時計をチラリと見た、その直後。



──ピピピッ、ピピピピッ。



本日4回目のアラーム音が鳴り出した。
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