イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
「ごめん、英……」

「謝んなくていいから。朝ご飯、食べられそう?」

「うん……」

「わかった。持ってくるから寝てて」



彼を寝かせて退室し、秋恵さん達に報告。

本人は遅刻してでも行きたいと言っていたが、この状態での登校は悪化を招くと判断され、欠席することになった。







──キーンコーンカーンコーン……。



ロングホームルームが終わり、放課後を知らせるチャイムが校内に鳴り響いた。



「今日は静かだったね。1人いないだけでこんなにも違うなんて」

「だね。あんな静かな授業、中学ぶりに受けたかも」



瀬那に相槌を打ちながら、教科書類をスクールバッグに詰め込む。


今朝、青倉が欠席だと告げられた瞬間、教室中がどよめきに包まれた。



『マジ? あの青倉が?』
『昨日あんなに元気だったのに』
『働きすぎて疲れちゃったのかな』
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