隣の家の天才クラリネット演奏者が、甘すぎる愛を注いできます
「優雅すぎる……」

「想乃さん、心の声が漏れてます。まぁ、気に入って頂けたなら何よりですが」

その時、テレビの前に小さなリスのぬいぐるみが置かれていることに気づいた。

「あ、可愛い……!」

私が立ち上がってそのリスのぬいぐるみを見に行こうとした瞬間、凛也さんが凄いスピードでリスのぬいぐるみを手で取って背中の後ろに隠した。

「これは貰い物で……!」

若干、凛也さんの耳が赤くなっている。

多分、少しだけ恥ずかしいかったのだろう。

何も気にすることなんてないのに。

「あはは、凛也さん可愛いですね!」

「っ!想乃さん、違いますから」

「いやいや、可愛いですよ」

つい面白くて、凛也さんをからかってしまったことを私は次の瞬間後悔する。
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