隣の家の天才クラリネット演奏者が、甘すぎる愛を注いできます
「明日はもっと厳しく教えますね」

「え……」

「ああ、そうだ。明日は休憩を無くしても良いかもしれません」

「り、凛也さん、ちょっと待って下さい!」

「それと……」

凛也さんが私の両頬をムニっと手でつまんだ。


「想乃さん、私をからかうのは私よりクラリネットが上手くなってからにして下さい」


「!?一生、無理じゃないですか!」


「これからのことなんて誰にも分かりませんよ」

「そうですけど……!」

凛也さんが私の頬をつまんだまま、何故か笑いを堪えている。
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