隣の家の天才クラリネット演奏者が、甘すぎる愛を注いできます
どう見ても可愛いので
それから三日経った頃、職場の昼休み。
私はお昼ご飯のお弁当を食べずに目の前の机に置いたまま、一枚のチケットを手に持って前日のことを思い出していた。
前日のレッスンの後、凛也さんが帰り際に玄関で私を呼び止めた。
「あ、想乃さん。明後日の土曜日の予定ってありますか?」
「……?特にはないですけど……」
私の言葉に凛也さんが机の上に置いてある一枚のチケットを渡してくれる。
「もし良ければ、このコンサートを見に来ませんか?」
「コンサート?」
私がチケットに目を向けると、コンサートの演奏者の名前に「宇多川 凛也」を書かれている。
場所はここから車で20分ほどの会場。
しかし、チケットをよく見てみると「SS席」と書かれている。
「もしかしてこのチケット高いんじゃ……」
「一枚二万円ほどですかね」
「二万……!?良いんですか!?」
「丁度余っていた上に、今の想乃さんには絶対に勉強になると思いますので」
値段に驚いてすぐに返答出来なかった私から、凛也さんがチケットをパシッと奪った。
私はお昼ご飯のお弁当を食べずに目の前の机に置いたまま、一枚のチケットを手に持って前日のことを思い出していた。
前日のレッスンの後、凛也さんが帰り際に玄関で私を呼び止めた。
「あ、想乃さん。明後日の土曜日の予定ってありますか?」
「……?特にはないですけど……」
私の言葉に凛也さんが机の上に置いてある一枚のチケットを渡してくれる。
「もし良ければ、このコンサートを見に来ませんか?」
「コンサート?」
私がチケットに目を向けると、コンサートの演奏者の名前に「宇多川 凛也」を書かれている。
場所はここから車で20分ほどの会場。
しかし、チケットをよく見てみると「SS席」と書かれている。
「もしかしてこのチケット高いんじゃ……」
「一枚二万円ほどですかね」
「二万……!?良いんですか!?」
「丁度余っていた上に、今の想乃さんには絶対に勉強になると思いますので」
値段に驚いてすぐに返答出来なかった私から、凛也さんがチケットをパシッと奪った。