家出した野良犬くん×4を拾ったら溺愛生活が幕を開けました。
やっぱり年上が人気らしい。
第1部門では、琉亜と宵冬さんが上がってきた。
他の男子3人も顔が整ってたり、センスがとてもよかったりしていた。
第2部門では、凛亜が上がってきた。
女子たちも可愛い子がたくさん上がってきて、めっちゃ盛り上がってきている。
第3部門は私も出る。
自分で服を選び、更衣室で着替えてから化粧室に行くと。
「あっ・・・蓮雅!」
「魅蕾!」
想蘭たち4人が着替えて待機していた。
「わぁ、蓮雅可愛いね~!僕のはどう?」
想蘭がこっちにやってきて、胸を張って訊いてくる。
「やっぱりみんなセンスいいねぇ・・・」
それぞれスーツだったりパーカーだったり。
中世ヨーロッパの貴族みたいな服や着物だったり。
「あ、もう用意できたんだね」
「うん、なんか美容師志望らしい男子が全員分やってくれたよ」
美容師志望・・・?誰だろ。
「あ、蓮雅じゃん。可愛いね」
教室の扉が開いて、入ってきたのは零亜。
「あ、この子だよ」
「え!零亜、美容師になりたいの?」
「・・・うん。だから蓮雅のもやっていい?」
「もちろん。ってか零亜、第3部門でしょ?準備は?」
「もう終わったよ」
零亜はニッコリ笑って私を誘導し、椅子に座らせる。
「どんな感じがいい?」
「ん-・・・おまかせ、は駄目?」
わからない・・・とわざとらしく目を潤ませ、首をかしげた。
「そんなに可愛いお願いされたら断れないね。じゃあ俺がなってほしい蓮雅になってもらうよ」
「・・・なぁ、いい雰囲気のトコすまないが・・・」
背後に玖音が立っているのが鏡越しに映る。
その声には怒りが含まれているようにも感じ取れた。
「・・・なんですか?」
少しの沈黙のあと、零亜が爽やかの笑みを玖音に向ける。
「蓮雅はそいつと付き合ってるのか?」
「え?零亜と?付き合っ・・・」
てないよ、と言おうとしたとき、零亜が私の髪を1房掬った。
「付き合ってたらなんです?ってか蓮雅と知り合いなんですか?」
「え、えっと・・・し、親戚のお兄さんたちだよ!」
「蓮雅、全然似てないよ?」
零亜の冷静なツッコミに内心焦る。
それがバレないよう、私は平然を装って言った。
「お母さんのお姉ちゃんの子供、お母さんの弟の子供、お父さんの双子のお姉ちゃんの子供、お父さんの妹の子供だよ」
我ながら凄い関係なのでは?
「ふー・・・ん?可愛い蓮雅が言うなら追及はしないけど・・・はい、できたよ」
話しているときもずっと手を動かしていたのか、零亜はニコッと笑って椅子を回す。
「ありがと、零亜。化粧はいいかな」
「うん、蓮雅はそのままで可愛い」
「・・・ありがとう」
息をするように口説くような言葉を口にする零亜だ。
これまでに何人の女子を落としてきたんだろう。
・・・想像するだけで怖い。
「一緒に優勝しようね。そしたら俺、蓮雅のコト選ぶから。蓮雅も俺のコト選んでね?」
「うん、じゃあ零亜が優勝したときはね」
・・・ってえ?
今の零亜のセリフだと、私も優勝して零亜を選ぶみたいになってないか?
私に優勝は無理だよ?
最初の5人にも入れないわ。
「さ、行こ」
零亜は私の手を引いて教室を出る。
黙ってついてきた想蘭たちに『頑張ってね』と口パクで伝え、私は女子の部のほうに向かった。
他の男子3人も顔が整ってたり、センスがとてもよかったりしていた。
第2部門では、凛亜が上がってきた。
女子たちも可愛い子がたくさん上がってきて、めっちゃ盛り上がってきている。
第3部門は私も出る。
自分で服を選び、更衣室で着替えてから化粧室に行くと。
「あっ・・・蓮雅!」
「魅蕾!」
想蘭たち4人が着替えて待機していた。
「わぁ、蓮雅可愛いね~!僕のはどう?」
想蘭がこっちにやってきて、胸を張って訊いてくる。
「やっぱりみんなセンスいいねぇ・・・」
それぞれスーツだったりパーカーだったり。
中世ヨーロッパの貴族みたいな服や着物だったり。
「あ、もう用意できたんだね」
「うん、なんか美容師志望らしい男子が全員分やってくれたよ」
美容師志望・・・?誰だろ。
「あ、蓮雅じゃん。可愛いね」
教室の扉が開いて、入ってきたのは零亜。
「あ、この子だよ」
「え!零亜、美容師になりたいの?」
「・・・うん。だから蓮雅のもやっていい?」
「もちろん。ってか零亜、第3部門でしょ?準備は?」
「もう終わったよ」
零亜はニッコリ笑って私を誘導し、椅子に座らせる。
「どんな感じがいい?」
「ん-・・・おまかせ、は駄目?」
わからない・・・とわざとらしく目を潤ませ、首をかしげた。
「そんなに可愛いお願いされたら断れないね。じゃあ俺がなってほしい蓮雅になってもらうよ」
「・・・なぁ、いい雰囲気のトコすまないが・・・」
背後に玖音が立っているのが鏡越しに映る。
その声には怒りが含まれているようにも感じ取れた。
「・・・なんですか?」
少しの沈黙のあと、零亜が爽やかの笑みを玖音に向ける。
「蓮雅はそいつと付き合ってるのか?」
「え?零亜と?付き合っ・・・」
てないよ、と言おうとしたとき、零亜が私の髪を1房掬った。
「付き合ってたらなんです?ってか蓮雅と知り合いなんですか?」
「え、えっと・・・し、親戚のお兄さんたちだよ!」
「蓮雅、全然似てないよ?」
零亜の冷静なツッコミに内心焦る。
それがバレないよう、私は平然を装って言った。
「お母さんのお姉ちゃんの子供、お母さんの弟の子供、お父さんの双子のお姉ちゃんの子供、お父さんの妹の子供だよ」
我ながら凄い関係なのでは?
「ふー・・・ん?可愛い蓮雅が言うなら追及はしないけど・・・はい、できたよ」
話しているときもずっと手を動かしていたのか、零亜はニコッと笑って椅子を回す。
「ありがと、零亜。化粧はいいかな」
「うん、蓮雅はそのままで可愛い」
「・・・ありがとう」
息をするように口説くような言葉を口にする零亜だ。
これまでに何人の女子を落としてきたんだろう。
・・・想像するだけで怖い。
「一緒に優勝しようね。そしたら俺、蓮雅のコト選ぶから。蓮雅も俺のコト選んでね?」
「うん、じゃあ零亜が優勝したときはね」
・・・ってえ?
今の零亜のセリフだと、私も優勝して零亜を選ぶみたいになってないか?
私に優勝は無理だよ?
最初の5人にも入れないわ。
「さ、行こ」
零亜は私の手を引いて教室を出る。
黙ってついてきた想蘭たちに『頑張ってね』と口パクで伝え、私は女子の部のほうに向かった。