家出した野良犬くん×4を拾ったら溺愛生活が幕を開けました。
「あいつ、自分は蓮雅のコトなんでも知ってますって顔してウザくない?」
「確かに~注文聞かずに決めちゃうとか見せつけてんのかな~」
添伽に続いて想蘭もニコニコと笑いながら賛成の色を示す。
「まぁ同意だが落ち着け。俺は蓮雅に訊きたいコトがあるんだが・・・」
玖音が2人を止め、私を見る。
その声には畏怖と怯えが見えた。
どうしたんだろう・・・。
「その、隠蔽というのは・・・」
「・・・あーね」
聞かれちゃってたか・・・当たり前だよね、近距離で話してたんだから。
「えっと・・・知り合いとかがトラブル起こしちゃってて困ってたら証拠隠滅に、被害者には甘えてなかったコトにしてもらってるかな」
証拠隠滅はとにかく、甘えるのは大変だ。
私はどちらかというと活発で甘えるのが苦手なタイプだから、演技ってバレないように頑張ってる。
「あと、150人以上いる時は暴力解決、かな?」
「暴力・・・」
玖音の肩がビクリと震える。
どうやら玖音は常識人&まとも枠に入るらしい。
「1人ずつ潰してって痛めつけた上に口止めする、がいつものやり方。警察に訴えるとか言われたら逆にGPS付けるとかで脅すよ」
我ながら可愛くないコトを言ってる気がする。
「あはは、蓮雅はずごいねぇ」
「実践してみようか?魅蕾に」
「え、いいの?」
隣の魅蕾に首をかしげると、魅蕾は嬉しそうに頷いてくれた。
「じゃーあー・・・」
そっと魅蕾の頭に触れる。
数秒撫でた後、ぺしっと引っぱたいた。
「えっ蓮雅・・・?あ」
魅蕾は戸惑ってたものの、察してくれた。
「なにしてくれんの」
威圧感たっぷりの視線で見降ろしてくる魅蕾。
「ご、ごめんなさい・・・」
私は上目遣いに魅蕾を見つめる。
「そのきれいな銀髪に触りたくて、撫でたんだけど・・・間違えて叩いちゃって・・・もう私のコト、嫌い・・・?」
目に涙をためて訊いてみた。
「うっ・・・。・・・痛かったし、許すわけない」
「・・・」
なおも演技を続けてくれる魅蕾に感謝しながらその頭にもう1度手を伸ばす。
「・・・ホントに、ごめんなさい・・・」
そのまま頭を押さえつけると、魅蕾は顔をゆがめた。
ミシッと骨の音が鳴ったところで手を離すと。
「蓮雅こわい・・・」
涙目で私を見る魅蕾がいた。
「ごめんごめん、ま、これが私のやり方だね。・・・ついでと言ってはなんだけど」
「・・・ん?」
魅蕾は涙を拭って首をかしげる。
「キラーってなに?」
「キラー?・・・殺人?」
「意味わかる?」
「え、なんで?誰かに言われた?」
魅蕾はなぜかすごく驚いてる。
「えと、一般的には殺人、殺人犯ってトコかな」
「さ、殺人・・・」
・・・何故?
「その、私ジャスティスキラーって呼ばれてて・・・」
「・・・正義の殺人鬼?」
「意味わかる?私ちょっとわからなくて・・・」
「えっと・・・その・・・ね?」
みんなが気まずそうに目を逸らす。
「正義の殺人鬼って意味だよ」
近くから声がして、振り向くと葵夜先輩がお盆を持って立っていた。
「正義・・・の殺人鬼?!」
え、殺人鬼って何人も人殺してる犯罪者だよね?
私、犯罪者なのに正義なの?
たしかに正義だけど。
「まぁ、学校に泥棒とか殺人犯とか、不審者が入ってきてもやっつけてくれる存在、みたいな?」
葵夜先輩は言葉を選びながら話した。
「ふーん・・・まぁいいや」
「ふふ。・・・あ、これご注文の品でーす」
お盆から珈琲やスコーンをテーブルに置く。
「わ、美味しそう・・・!」
苺とブルーベリーのジャムがのったスコーンのお皿を渡しの前に置いてくれる葵夜先輩。
「いただきますっ」
まずカフェオレを一口頂いて、私たちはティータイムならぬ珈琲時間を過ごした。
「確かに~注文聞かずに決めちゃうとか見せつけてんのかな~」
添伽に続いて想蘭もニコニコと笑いながら賛成の色を示す。
「まぁ同意だが落ち着け。俺は蓮雅に訊きたいコトがあるんだが・・・」
玖音が2人を止め、私を見る。
その声には畏怖と怯えが見えた。
どうしたんだろう・・・。
「その、隠蔽というのは・・・」
「・・・あーね」
聞かれちゃってたか・・・当たり前だよね、近距離で話してたんだから。
「えっと・・・知り合いとかがトラブル起こしちゃってて困ってたら証拠隠滅に、被害者には甘えてなかったコトにしてもらってるかな」
証拠隠滅はとにかく、甘えるのは大変だ。
私はどちらかというと活発で甘えるのが苦手なタイプだから、演技ってバレないように頑張ってる。
「あと、150人以上いる時は暴力解決、かな?」
「暴力・・・」
玖音の肩がビクリと震える。
どうやら玖音は常識人&まとも枠に入るらしい。
「1人ずつ潰してって痛めつけた上に口止めする、がいつものやり方。警察に訴えるとか言われたら逆にGPS付けるとかで脅すよ」
我ながら可愛くないコトを言ってる気がする。
「あはは、蓮雅はずごいねぇ」
「実践してみようか?魅蕾に」
「え、いいの?」
隣の魅蕾に首をかしげると、魅蕾は嬉しそうに頷いてくれた。
「じゃーあー・・・」
そっと魅蕾の頭に触れる。
数秒撫でた後、ぺしっと引っぱたいた。
「えっ蓮雅・・・?あ」
魅蕾は戸惑ってたものの、察してくれた。
「なにしてくれんの」
威圧感たっぷりの視線で見降ろしてくる魅蕾。
「ご、ごめんなさい・・・」
私は上目遣いに魅蕾を見つめる。
「そのきれいな銀髪に触りたくて、撫でたんだけど・・・間違えて叩いちゃって・・・もう私のコト、嫌い・・・?」
目に涙をためて訊いてみた。
「うっ・・・。・・・痛かったし、許すわけない」
「・・・」
なおも演技を続けてくれる魅蕾に感謝しながらその頭にもう1度手を伸ばす。
「・・・ホントに、ごめんなさい・・・」
そのまま頭を押さえつけると、魅蕾は顔をゆがめた。
ミシッと骨の音が鳴ったところで手を離すと。
「蓮雅こわい・・・」
涙目で私を見る魅蕾がいた。
「ごめんごめん、ま、これが私のやり方だね。・・・ついでと言ってはなんだけど」
「・・・ん?」
魅蕾は涙を拭って首をかしげる。
「キラーってなに?」
「キラー?・・・殺人?」
「意味わかる?」
「え、なんで?誰かに言われた?」
魅蕾はなぜかすごく驚いてる。
「えと、一般的には殺人、殺人犯ってトコかな」
「さ、殺人・・・」
・・・何故?
「その、私ジャスティスキラーって呼ばれてて・・・」
「・・・正義の殺人鬼?」
「意味わかる?私ちょっとわからなくて・・・」
「えっと・・・その・・・ね?」
みんなが気まずそうに目を逸らす。
「正義の殺人鬼って意味だよ」
近くから声がして、振り向くと葵夜先輩がお盆を持って立っていた。
「正義・・・の殺人鬼?!」
え、殺人鬼って何人も人殺してる犯罪者だよね?
私、犯罪者なのに正義なの?
たしかに正義だけど。
「まぁ、学校に泥棒とか殺人犯とか、不審者が入ってきてもやっつけてくれる存在、みたいな?」
葵夜先輩は言葉を選びながら話した。
「ふーん・・・まぁいいや」
「ふふ。・・・あ、これご注文の品でーす」
お盆から珈琲やスコーンをテーブルに置く。
「わ、美味しそう・・・!」
苺とブルーベリーのジャムがのったスコーンのお皿を渡しの前に置いてくれる葵夜先輩。
「いただきますっ」
まずカフェオレを一口頂いて、私たちはティータイムならぬ珈琲時間を過ごした。