家出した野良犬くん×4を拾ったら溺愛生活が幕を開けました。
「ふー・・・美味しかった」
スコーンをみんなで分けて、お店を出た私たちは廊下を歩いていた。
「まだ数時間あるね・・・あっ、このお店入る?」
懐中時計を見た魅蕾はちょうど通りかかった教室の中に入る。
ハンドメイドのお店で、アクセサリーや栞があった。
「わぁ・・・可愛い!」
ふふっと笑いながら商品を見る。
「ねぇ~なんか蓮雅にプレゼントしな~い?」
想蘭の言葉に反応したのは玖音。
「いいな、センスが試されるのか」
添伽と魅蕾も乗り気らしく、買ったものが見えないように私をどこに置いておくか考えていた。
「選んでるものは見られたくないから外にいてほしいけど~」
「だが・・・1人でいると絶対変な輩に絡まれるぞ」
「・・・蓮雅がほかの男と待つの、や」
「ん~・・・教室に戻らせるのも・・・」
頭を悩ませている4人に苦笑し、私は口を開いた。
「大丈夫だよ、変な人に絡まれてもブッ潰すから」
「たしかにそうだけど・・・この教室の裏に入れさせてもらう?」
魅蕾が教室の奥を見てそんなコトを言い、何故かみんなも賛成し始める。
「やめてやめて!メーワクだから!私1人でだいじょーぶ!!」
どうしよう・・・と今度は私が考える側になってしまった。
「ん?蓮雅!なにしてんだ?」
「蓮雅・・・着替えてる・・・」
なんとそこに救世主が!
私を見つけて手を振り、キラッキラの笑顔を見せる琉亜と、どこか残念そうに私の制服を見ている凛亜。
「さっみんな!私はこの2人といるから心配いらないよ!いってらっしゃい、いいの選んでね!」
私は早口でそう言ってみんなを教室の中に押し込んだ。
「・・・なんか大変そうだな、蓮雅」
琉亜が気の毒そうに私の顔を窺ってくる。
「あっはは、大丈夫・・・」
なんか変な笑い方になったけど、私は顔の前で手を振って笑みを浮かべた。
「・・・蓮雅・・・可愛い、から・・・」
出たよ、急に出る凛亜の素直さ。
可愛いけど急過ぎでドキッとするよね。
「ありがとう、凛亜と琉亜もカッコいいよ」
ここぞとばかりに褒めてあげると、2人は顔を赤く染めた。
「ばっ・・・あっ当たりめぇだろ!俺はカッコいい!」
「・・・蓮雅・・・素直・・・心臓に・・・悪い・・・」
あらごめん。
琉亜は髪を振り乱し、凛亜は心臓のあたりをきゅっと押さえた。
待って待って、凛亜のその仕草めっちゃかわゆい!
少し俯いて目を伏せ、制服ごと胸を押さえるのめっちゃ可愛い!
ってか素直って凛亜のコトだよね、私が言ったコトも本音だけど。
「ふふふ、可愛いね」
2人の頭を両手で撫でると、琉亜は照れるすぎて真っ赤な顔&潤んだ瞳で上目遣いに見つめてくる。
凛亜はというと、気持ちよさそうにもっともっとというように頭を擦り付けてきた。
か、可愛い・・・。
「・・・ねぇ、なにしてんの」
背後に冷たい気配がする。
ヤバい気がする・・・のは気のせいじゃないよね。
「て、添伽、もう選び終わったの?」
「蓮雅に似合うものが光って見えた」
おおう、それは魔法だ。
あれでしょそれ。
『Rちゃんに似合うアクセサリーはどれだ・・・?ん?』
──ピカッ──
『なっ・・・光ったぞ!これがRちゃんに似合うアクセサリーだというのか・・・?よし、これを買おう!』
・・・うん、これだね。
ちょっと表現がおかしいけど、きっとこれだ、添伽が言っているのは。
「僕も終わった~」
「俺もだ」
「俺も終わったよ、移動しよう」
3人も買い終わったらしく、私の手を取って校舎を出ようとする。
「琉亜、凛亜、ありがとね!」
手を振って4人について行く。
「お、おう!また後夜祭でな!」
「・・・ん-」
琉亜は慌てたように手を振り返してくれたけど、凛亜は名残惜しそうにこっちを見つめている。
「んー」って言いながら首をかしげる凛亜・・・!
女子として負けてるような?
凛亜は可愛いもんなぁ・・・。
『凛亜、またあとでね!』
口パクでそう伝えると、伝わらないかもしれないという心配はいらず、頷いてくれた。
スコーンをみんなで分けて、お店を出た私たちは廊下を歩いていた。
「まだ数時間あるね・・・あっ、このお店入る?」
懐中時計を見た魅蕾はちょうど通りかかった教室の中に入る。
ハンドメイドのお店で、アクセサリーや栞があった。
「わぁ・・・可愛い!」
ふふっと笑いながら商品を見る。
「ねぇ~なんか蓮雅にプレゼントしな~い?」
想蘭の言葉に反応したのは玖音。
「いいな、センスが試されるのか」
添伽と魅蕾も乗り気らしく、買ったものが見えないように私をどこに置いておくか考えていた。
「選んでるものは見られたくないから外にいてほしいけど~」
「だが・・・1人でいると絶対変な輩に絡まれるぞ」
「・・・蓮雅がほかの男と待つの、や」
「ん~・・・教室に戻らせるのも・・・」
頭を悩ませている4人に苦笑し、私は口を開いた。
「大丈夫だよ、変な人に絡まれてもブッ潰すから」
「たしかにそうだけど・・・この教室の裏に入れさせてもらう?」
魅蕾が教室の奥を見てそんなコトを言い、何故かみんなも賛成し始める。
「やめてやめて!メーワクだから!私1人でだいじょーぶ!!」
どうしよう・・・と今度は私が考える側になってしまった。
「ん?蓮雅!なにしてんだ?」
「蓮雅・・・着替えてる・・・」
なんとそこに救世主が!
私を見つけて手を振り、キラッキラの笑顔を見せる琉亜と、どこか残念そうに私の制服を見ている凛亜。
「さっみんな!私はこの2人といるから心配いらないよ!いってらっしゃい、いいの選んでね!」
私は早口でそう言ってみんなを教室の中に押し込んだ。
「・・・なんか大変そうだな、蓮雅」
琉亜が気の毒そうに私の顔を窺ってくる。
「あっはは、大丈夫・・・」
なんか変な笑い方になったけど、私は顔の前で手を振って笑みを浮かべた。
「・・・蓮雅・・・可愛い、から・・・」
出たよ、急に出る凛亜の素直さ。
可愛いけど急過ぎでドキッとするよね。
「ありがとう、凛亜と琉亜もカッコいいよ」
ここぞとばかりに褒めてあげると、2人は顔を赤く染めた。
「ばっ・・・あっ当たりめぇだろ!俺はカッコいい!」
「・・・蓮雅・・・素直・・・心臓に・・・悪い・・・」
あらごめん。
琉亜は髪を振り乱し、凛亜は心臓のあたりをきゅっと押さえた。
待って待って、凛亜のその仕草めっちゃかわゆい!
少し俯いて目を伏せ、制服ごと胸を押さえるのめっちゃ可愛い!
ってか素直って凛亜のコトだよね、私が言ったコトも本音だけど。
「ふふふ、可愛いね」
2人の頭を両手で撫でると、琉亜は照れるすぎて真っ赤な顔&潤んだ瞳で上目遣いに見つめてくる。
凛亜はというと、気持ちよさそうにもっともっとというように頭を擦り付けてきた。
か、可愛い・・・。
「・・・ねぇ、なにしてんの」
背後に冷たい気配がする。
ヤバい気がする・・・のは気のせいじゃないよね。
「て、添伽、もう選び終わったの?」
「蓮雅に似合うものが光って見えた」
おおう、それは魔法だ。
あれでしょそれ。
『Rちゃんに似合うアクセサリーはどれだ・・・?ん?』
──ピカッ──
『なっ・・・光ったぞ!これがRちゃんに似合うアクセサリーだというのか・・・?よし、これを買おう!』
・・・うん、これだね。
ちょっと表現がおかしいけど、きっとこれだ、添伽が言っているのは。
「僕も終わった~」
「俺もだ」
「俺も終わったよ、移動しよう」
3人も買い終わったらしく、私の手を取って校舎を出ようとする。
「琉亜、凛亜、ありがとね!」
手を振って4人について行く。
「お、おう!また後夜祭でな!」
「・・・ん-」
琉亜は慌てたように手を振り返してくれたけど、凛亜は名残惜しそうにこっちを見つめている。
「んー」って言いながら首をかしげる凛亜・・・!
女子として負けてるような?
凛亜は可愛いもんなぁ・・・。
『凛亜、またあとでね!』
口パクでそう伝えると、伝わらないかもしれないという心配はいらず、頷いてくれた。