家出した野良犬くん×4を拾ったら溺愛生活が幕を開けました。
「仲良さそうだね?」
魅蕾が試すように首をかしげて、私は大きく頷く。
それはもう、何度も。
「もっちろん!三つ子なんだけどね、すごく仲良くしてくれてて・・・私は3人のコト親友だと思ってるんだ!」
「ふぅん、親友、ねぇ・・・蓮雅はそう思ってるかもしれないけどさぁ・・・」
魅蕾は困った子を見るような目で苦笑する。
「あの子たちは親友どころじゃなさそうだよ?なんていうか・・・あの明るい子の名前はなに?」
「琉亜のコト?あ、もう1人が凛亜。で、私が後夜祭のパートナーに指名したのが零亜」
「そっか。凛亜が長男?」
「そう。凛亜がお兄ちゃん」
魅蕾は顎に手を添え、考え込むように首をかしげる。
「もしかして『り』『る』『れ』の順?」
「そうだね、生まれた順もそんな感じ」
『ら』と『ろ』がないんだけどね。
「まず琉亜だね」
魅蕾は私の手を引きながらなにかを話し始める。
「ねぇ、僕も入れてよ~!」
想蘭が話に入ってきて、他の2人も頷く。
「そうだね、一緒に話そう」
魅蕾もニコニコしながらみんなを見る。
「・・・で、話戻すけど」
魅蕾はみんなを見た後、歩きながら口を開いた。
「琉亜は単純だね。普通に蓮雅が好きなんだと思う」
琉亜は確かに純粋だ。
それには同意できる。
「零亜はとにかく独占欲が強い感じ、かな」
たしかに独占欲が強いのは分かるかも・・・。
たま~に独占欲の強さがチラチラ見える時がある。
「で、最後は凛亜だね」
凛亜は可愛い!これに尽きる!!
「凛亜に関してはもう恋情とか愛情じゃないよね」
魅蕾がみんなを見ると、全員頷く。
あれぇ・・・?凛亜は私が嫌いってコトかな?
「愛っていうか崇拝に近いっていうか・・・執愛?」
崇拝・・・?私は凛亜を同じ格としてみてるけど。
「執着がすごいよね。逆に見習おうって思う」
見習わなくていいよ・・・。
裏庭に着いた私たちは、芝生の上にある石の椅子に腰をかける。
「まず僕から~」
想蘭がカバンからなにかを取り出す。
「はい、指輪~」
銀色の指輪にピンクのお花がついている。
わぁ、硬くて太めの糸で使われてたんだよ。
「俺はこれだ」
玖音が差し出したのはハンカチ。
水色の生地に、青色の糸で刺繍されてる。
お花を咥えたコトリさん・・・。
「・・・俺は、これ」
添伽がくれたのはバレッタ。
紫色で、サツマイモのモンブランみたいな?(失礼)
「俺はこれだよ」
魅蕾がくれたのはイヤリング。
これは・・・フジだ。
「知ってる?フジの花言葉は『決して離れない』なんだ」
「離れない・・・?」
どーゆー意味だろう?
「魅蕾、重いぞ」
「いいじゃん。ハナミズキと迷ったんだよ?」
「ハナミズキの花言葉は?」
「『私の想いを受け止めて』。あとは・・・ケショウサルビアとか?」
「ケショウサルビアって花言葉ちょっとアレじゃない~?」
「そうなんだよ。ケショウサルビアの花言葉は『永遠にあなたのモノ』」
「わぁ、所持物希望~?Mだぁ~」
「ちょっと不名誉なこと言わないでくれない?」
イヤリングにくぎ付けになっている私を放っておいて、みんなが話している。
「ありがとう、みんな。・・・あ、そろそろ戻らないと」
日が暮れ始め、私は腕時計を見て立ち上がる。
「後夜祭の準備もあるから急がなきゃ!じゃあ、のこりも楽しんでね!」
笑顔で手を振って校舎の中に入る。
もらったプレゼントはちゃんとカバンの中にしまい、私は教室に戻った。
魅蕾が試すように首をかしげて、私は大きく頷く。
それはもう、何度も。
「もっちろん!三つ子なんだけどね、すごく仲良くしてくれてて・・・私は3人のコト親友だと思ってるんだ!」
「ふぅん、親友、ねぇ・・・蓮雅はそう思ってるかもしれないけどさぁ・・・」
魅蕾は困った子を見るような目で苦笑する。
「あの子たちは親友どころじゃなさそうだよ?なんていうか・・・あの明るい子の名前はなに?」
「琉亜のコト?あ、もう1人が凛亜。で、私が後夜祭のパートナーに指名したのが零亜」
「そっか。凛亜が長男?」
「そう。凛亜がお兄ちゃん」
魅蕾は顎に手を添え、考え込むように首をかしげる。
「もしかして『り』『る』『れ』の順?」
「そうだね、生まれた順もそんな感じ」
『ら』と『ろ』がないんだけどね。
「まず琉亜だね」
魅蕾は私の手を引きながらなにかを話し始める。
「ねぇ、僕も入れてよ~!」
想蘭が話に入ってきて、他の2人も頷く。
「そうだね、一緒に話そう」
魅蕾もニコニコしながらみんなを見る。
「・・・で、話戻すけど」
魅蕾はみんなを見た後、歩きながら口を開いた。
「琉亜は単純だね。普通に蓮雅が好きなんだと思う」
琉亜は確かに純粋だ。
それには同意できる。
「零亜はとにかく独占欲が強い感じ、かな」
たしかに独占欲が強いのは分かるかも・・・。
たま~に独占欲の強さがチラチラ見える時がある。
「で、最後は凛亜だね」
凛亜は可愛い!これに尽きる!!
「凛亜に関してはもう恋情とか愛情じゃないよね」
魅蕾がみんなを見ると、全員頷く。
あれぇ・・・?凛亜は私が嫌いってコトかな?
「愛っていうか崇拝に近いっていうか・・・執愛?」
崇拝・・・?私は凛亜を同じ格としてみてるけど。
「執着がすごいよね。逆に見習おうって思う」
見習わなくていいよ・・・。
裏庭に着いた私たちは、芝生の上にある石の椅子に腰をかける。
「まず僕から~」
想蘭がカバンからなにかを取り出す。
「はい、指輪~」
銀色の指輪にピンクのお花がついている。
わぁ、硬くて太めの糸で使われてたんだよ。
「俺はこれだ」
玖音が差し出したのはハンカチ。
水色の生地に、青色の糸で刺繍されてる。
お花を咥えたコトリさん・・・。
「・・・俺は、これ」
添伽がくれたのはバレッタ。
紫色で、サツマイモのモンブランみたいな?(失礼)
「俺はこれだよ」
魅蕾がくれたのはイヤリング。
これは・・・フジだ。
「知ってる?フジの花言葉は『決して離れない』なんだ」
「離れない・・・?」
どーゆー意味だろう?
「魅蕾、重いぞ」
「いいじゃん。ハナミズキと迷ったんだよ?」
「ハナミズキの花言葉は?」
「『私の想いを受け止めて』。あとは・・・ケショウサルビアとか?」
「ケショウサルビアって花言葉ちょっとアレじゃない~?」
「そうなんだよ。ケショウサルビアの花言葉は『永遠にあなたのモノ』」
「わぁ、所持物希望~?Mだぁ~」
「ちょっと不名誉なこと言わないでくれない?」
イヤリングにくぎ付けになっている私を放っておいて、みんなが話している。
「ありがとう、みんな。・・・あ、そろそろ戻らないと」
日が暮れ始め、私は腕時計を見て立ち上がる。
「後夜祭の準備もあるから急がなきゃ!じゃあ、のこりも楽しんでね!」
笑顔で手を振って校舎の中に入る。
もらったプレゼントはちゃんとカバンの中にしまい、私は教室に戻った。