BARでエンジェルキッスをくれた貴方は老舗呉服店の御曹司でした〜カクテル言葉はあなたに見惚れて〜

「今回は私は指導係じゃないけど、お互いにこれからそういう場面は目にすることになるでしょ?まあ結婚の日とかはまだこれからだけど結婚に向けてこれから動くって事に2人で話し合ったんだー」

後藤くんがじゃあ婚約って事でもう1回カンパーイと4人で乾杯をした。

「1月の戦場には来てくれるのかなぁ」

「それはせっかく着付けを習ったし大変なのもわかるし、人がいない時は声をかけてもらう契約はするつもりよ」

「よかった〜」

「会社辞めても会おうね姫乃」

「うん!」


筒井くんに、西は結婚しても仕事は続けたいの?と聞かれた。

後藤くんには前にそう言ったけど最近考えが変わってきたと伝えた。

それはやっぱり太志さんに出会った事が大きいんだけど、太志さんとの未来を勝手に考えている自分がいて、この人に尽くしたい、力になりたいと思い始めたのだ。

当然太志さんとはつきあってもないし、彼氏でもないんだけど、好きな人との未来は女なら全く考えないことはないだろう。

「姫乃は彼氏ができたの?」

満里絵は男性陣に聞こえないような声で聞いてきた。

「…好きな人がいる」

「きゃ〜、姫乃可愛い、口紅を変えた時にちょっと思ったんだよね」

満里絵は自分の事のように喜んでくれていた。

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