BARでエンジェルキッスをくれた貴方は老舗呉服店の御曹司でした〜カクテル言葉はあなたに見惚れて〜
たまにはいいでしょ?と姫乃が言うと
「たまにはな」と答えてくれた。
暑くて早々に着替えてスマホを待つことにした。
飛行機の時間もありギリギリに飛行場についた。
「ねぇ、今度はゆっくり来ようよ(笑)バタバタしすぎじゃない?」
飛行機に乗ると姫乃のLINEのブロックを解除してくれた。
“好き“
と姫乃は送った。
LINEを開けた太志は
「何だよ」と恥ずかしそうに言った。
「ずっと送りたかったんだよ(笑)」
ニコッと姫乃は笑った。
太志は姫乃の頭をポンと触り引き寄せてくれた。
到着まで姫乃の頬をぷにぷにと触りながらうとうとしていた太志さん、やっぱり触れるのが好きなようだ。
姫乃は太志の太ももに手を置いて目を閉じていた。
姫乃の車に荷物を積むと太志は家に今から行くと電話をしていた。
もちろん刺身は食べれない事は告げてもらった。
「そういえば太志さんの家は知らないけど店に停めていいの?」
「あぁ、店でいい」
『宮乃』の駐車場に着いたのは19時半だった。