BARでエンジェルキッスをくれた貴方は老舗呉服店の御曹司でした〜カクテル言葉はあなたに見惚れて〜
私、家事全般が苦手なのと姫乃に話してきた。
姫ちゃんて呼んでもいい?と言われて太志さんのご両親が帰ってくるまで台所でお話をした。
太志さんとお兄さんは外に出てタバコを吸っている。
「伊勢海老をさばける嫁さんてかっこいいな太志」
「俺も知らなかった、手料理食ったことないからさ」
「付き合ってどれくらい?」
「俺、試験終わるまでは付き合わないって決めてたんだよ、だから出会って4ヶ月かな」
「早いな、直感?」
「うん、でも兄貴だってお見合いだったから早かっただろ?」
「まあな、家事が出来なくてもいいやって思わせる天然の可愛さがひふみにはあったな」
「俺ももう1回会いたいと思うほど、どタイプだったな」
「太志は遊んでばかりと思っていたけどちゃんと考えてたんだな」
外で話していると両親が帰ってきた。
「やっと帰ってきたし」
「遅くなってごめんね〜お父さんが伊勢海老頼んだんだってね、すぐ支度するわね」
2人は顔を見合わせて笑っていた。
「何?」
「いや、夕食にしようか」
4人は家の中に入っていった。