BARでエンジェルキッスをくれた貴方は老舗呉服店の御曹司でした〜カクテル言葉はあなたに見惚れて〜

太志のお母さんが聞いてきた。

「えっと、私を入れて14人になります」

「まあ、楽しそう」

「兄と姉は結婚して子供達がいるので…次が私で下に弟と妹がいます」

「じゃあここで顔合わせしてから祭りに行こう」

太志さんがそう言ってくれた。

「私が1番最後に合流になりますけど大丈夫ですか?」

「駐車場からでないようにだけ気をつけていれば車とかは入って来ないから、よく言い聞かせておいて」

「はい、言っておきますね」

「姫ちゃん、OKでたよ、詳しくはLINEするね」

「はい、ありがとうございます」

「もう〜、敬語はなしでってさっき言ったでしょ(笑)」

「あ、うん…」

中々さっき会ったばかりの人にタメ口は難しい…


姫乃は明日仕事なのでと言っておいとましたのだった。




急だったが姫乃は三連休の初日の土曜日に午後から休みをもらえた。

太志さんが家に迎えに来てくれてひーちゃんから別荘の鍵を受け取っていたのを持っていく為だ。

「何かね」

「ん?」

「こんなに順調に進むのが幸せすぎて怖い」

「何でさ」

「それがわからないからとまどっている」

「俺はさっさと籍入れて姫乃と一緒に住みたいけどな」

「ふふっ、そうだね、太志さんと入れば不安もないし、きっと楽しいだろうな」

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