BARでエンジェルキッスをくれた貴方は老舗呉服店の御曹司でした〜カクテル言葉はあなたに見惚れて〜

姫乃は深く考えるのをやめた。

きっと太志さんといれば大丈夫かも…

別荘に着き姫乃の家族を待つ。

部屋も広くて大家族には有難い貸別荘だった。

8人乗りの車が2台到着して荷物を置くと太志と西家は挨拶をした。

太志は姫乃の両親に先に籍を入れ一緒に住む許可をもらった。

「みなさんに『宮乃』から浴衣をプレゼントさせていただきます、到着したら着付けもいたしますのでお楽しみください」

呉服店用の太志さんだ、と姫乃は笑っていた。

3台で『宮乃』に向かい車は近くの公園に置いた。

両方の駐車場を開放するため『宮乃』の車は毎年公園に置くことになっているらしい。

宮野の客間で両家の挨拶を済ませると『宮乃』の店舗へ移動して浴衣を着る。

「絶対に道路に出ちゃダメだよ」と姫乃は子供達に言い聞かせた。

お祭りは3日間だったが最後の日は次の日が子供達の学校があるため月曜日の昼に帰っていった。

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