BARでエンジェルキッスをくれた貴方は老舗呉服店の御曹司でした〜カクテル言葉はあなたに見惚れて〜

姫乃に気づいてニヤッと笑い煙草の煙をふぅーっとふかした。

やっぱりかっこいい…

満里絵がダーツをやりたいと言って筒井が教える。

「おい、西、筒井らと対戦するらしいぞ」

「あ、うん」

とりあえず満里絵もいる事だし、4人でダーツをした。

太志は喫煙所から出るとカウンターに座った。

姫乃達のダーツを少し体を横にして時々見ている。

姫乃もチラチラと見ていた。

こんなの集中出来ない。

「ダーツって楽しい」

満里絵が喜んでいる。

満里絵達が勝ち少し休憩で席に戻った。

カウンターを見ると太志さんがカウンターにいなかった。

あれ?帰ったのかな?あっ…戻ってきた。

カウンターでまたマスターと話し出す。

「ちょっとトイレ」

姫乃はトイレに行き、真っ赤な口紅を塗り直す。

トイレから出ると姫乃はカウンターに座った。

「彼女にエンジェルキッスを…」

「かしこまりました」

「ふふっ、半年前を思い出すね」

あなたに見惚れて……

太志さんが教えてくれたエンジェルキッスのカクテル言葉

「今日はどうしてここに来たの?」

「友達に報告かな」

「お待たせしました」

そうだマスターが友達だったんだ。

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