BARでエンジェルキッスをくれた貴方は老舗呉服店の御曹司でした〜カクテル言葉はあなたに見惚れて〜
エンジェルキッスが目の前に出されて
「おめでとうございます」とマスターに言われた。
「あ、ありがとうございます」
太志と乾杯をして姫乃はエンジェルキッスを口にした。
「今日は送別会だからもう少し向こうにいるね、もう1回ダーツしたいって言ってたから」
「あぁ」
姫乃はグラスを持って3人がいるテーブルに戻った。
「あっ、何飲んでるの〜」
「これはエンジェルキッスっていうカクテル」
「へぇ、可愛い名前だね」
「うん!」
ゴクゴクと姫乃は飲み干した。
グラスについた口紅を指で拭う…
肘をテーブルについて後ろ姿の太志さんを見てしまう。
ダーツが他の人が使用していて順番があくまでみんなは話していた。
「はぁ…」
姫乃は色っぽいため息をついた。
「西、酔った?水もらってこようか?」
後藤が気を利かせてくれてお水をもらいに動いてくれた。
「すみません、お水を1杯ください」
後藤くんがカウンターに行くと太志さんがこっちを向いた。
姫乃は笑って手を振った。
「かっこいいなぁ」
ぽつりと呟いた。
「ん?何か言った、姫乃」
「何でもない〜」
「ほら、水」
「ありがとう、優しいね〜」