BARでエンジェルキッスをくれた貴方は老舗呉服店の御曹司でした〜カクテル言葉はあなたに見惚れて〜

姫乃が昼ごはんの支度をしてひーちゃんに食べれそうなものを聞いて作る。

「おうどんかな」

「わかった」

ひーちゃんも舞華がいる時は遊んでくれて気を紛らせていて楽しいようだ。

おにぎりとおかずを作ってそれぞれが昼を済ましていく。

「姫ちゃん、何時から店に出れる?」

お義兄さんがおにぎりを食べながら聞いてきた。

「多分2時には…」

「じゃあ父さんと反物を仕入れてくるから母さんと相談して店お願い」

「わかりました、太志さんにも言っときます」

「頼むね」

お義兄さんはひーちゃんの具合も聞いて休憩の為に部屋に向かう。

「姫乃ー、メシ」

「あっ、はーい」

太志が家の方に帰ってきた。

「今日さ、叔父さんに直帰の連絡入れて洗い場閉めてきた」

「そう、じゃあお義兄さんが仕入れ行くから2時から店に出なくちゃいけないの、お義母さんか太志さんが舞華を見ててね」

「わかった、じゃあ俺が店に出るか」

最近はひーちゃんの具合もあってお義兄さんも休みを取ることが多くなり洗いの方が落ち着く冬の季節だから太志さんが店に出ることも増えていた。

家族みんなで支え合う、仕事も助ける、姫乃が嫁いでから凄く感じた事だった。

< 156 / 162 >

この作品をシェア

pagetop