BARでエンジェルキッスをくれた貴方は老舗呉服店の御曹司でした〜カクテル言葉はあなたに見惚れて〜

「…確かにワンナイトが多いのは認めるが、そんなにしょっちゅうしている訳ではないし、誰でもいい訳じゃない、なんなら暫くはしてなかった」

「はい」

「仕事が忙しいから彼女を作らないだけで…でもワンナイトでまた会いたいと思った女性は姫乃が初めてだ」

「はい…えっ!」

姫乃はびっくりして無意識な返事から驚きに変わった。

「本当ですか?」

「まあ、今また抱きたいくらいには?」

姫乃は太志をまたいで座り直した。

「キス…私からしてもいいですか?」

「いいよ」

半開きにした姫乃の口唇は太志にしがみつき、頭を持って合わさった。

舌を入れると太志も姫乃の後頭部を手で支えてくれた。

「んっ…太志さん」

「何?」

「背中がつりそう(笑)」

「悪い」

太志さんはベッドに横になった。

「姫乃からきて」

「んっ」

太志の上に姫乃はまたがりキスの嵐をあびせていくが太志はしびれをきらして結局太志のペースで抱かれたのだった。

軽く息切れをしながら姫乃は聞いた。

「太志さん、連絡先とかって教えてもらえるんですか?」

「LINEとかはあまり好きじゃない、しつこいくらいに昔きてて基本は嫌だな」

電話派なんだ。

部屋に置かれてあったメモに姫乃は自分の携帯番号と名前を書いた。

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