BARでエンジェルキッスをくれた貴方は老舗呉服店の御曹司でした〜カクテル言葉はあなたに見惚れて〜

「ここに私の番号を書きました、もしまた会ってもらえるなら持って帰ってください、そして太志さんの電話番号をメモしておいてください」

「わかった…でも今は本当に休みはない、忙しいのは嘘じゃない、それでも姫乃はいいのか?」

「はい(笑)太志さんの邪魔はしません」

お水もらっていいですか?と姫乃は言いゴクゴクと飲みベッドに横になった。

「太志さんは明日お仕事だからもう寝ましょう」

「ちょっとシャワーしてくるから先に寝て」

「はい」と姫乃はベッドの奥側に移動した。


シャワーをして泊まらずに帰ってしまうかもしれない。

朝起きたらきっと太志さんはいない気がする。

姫乃は覚悟をして目を瞑った。



ふと朝方に目を覚まして時計を見ると時刻は午前4時。

帰ってなかった…

太志さんはスースーと寝ていて姫乃は静かにトイレへ行き、また静かにベッドに戻った。

朝まで起きていて太志さんを見送るか、一緒にホテルを出てもいいと思っていたが、眠気に勝てずにそのまま寝てしまっていた。



時刻は8時、ソファに座って姫乃のメモを見ている太志がいた。

どうすっかなー

正直今まで仕事を優先してきて忙しくて彼女を作る気にもならなかった。

でも…

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