BARでエンジェルキッスをくれた貴方は老舗呉服店の御曹司でした〜カクテル言葉はあなたに見惚れて〜
「そういえば、満里絵は束縛されるのは苦手って前に聞いたことがあるわ」
「そうなんだよ、俺もなんだよ、学生時代の友達とよく遊ぶからそこはお互い分かりあってる」
「私…学生時代の友達とか全く会ってないや」
「サッカー部だったから社会人になってもフットサルしてるんだよ、だから繋がっててさ」
「へぇー、後藤くんは何かやってるの?」
「俺はもっぱらゲームと動画見てるかな、西は?」
「私は…何してるんだろ(笑)テレビとか動画かな」
話をしながら3人はBARに入っていった。
筒井くんがたまに友達と来るらしい。
ダーツもあってフロアが結構広めのスポーツBARだった。
入口付近はカウンターがあり静かな雰囲気だが、1番奥にはテレビもあってスポーツが放送されているようだ。
「おっ、バスケやってる」
「何飲む?」
筒井くんが聞いてくれた。
「私、1回ノンアルコールのカクテルをお願いしたい、何でもいいから」
「OK、基哉は?」
「レッドアイ」と答えた。
「レッドアイ?私カクテルあまりよくわかんないけど飲みやすい?」
「まあ、比較的飲みやすいと思う、ビールとトマトジュースを合わせたやつだから西も飲めると思うよ」
「へぇ、じゃあ次頼んでみようかな」
「度数弱めのやつとかって言えば作ってくれる」
ふむふむ、勉強になった。
筒井くんはジントニックを頼んでいた。
聞いたことがある名前だ。