BARでエンジェルキッスをくれた貴方は老舗呉服店の御曹司でした〜カクテル言葉はあなたに見惚れて〜
「来たら田辺さん以外のお金を集めて欲しい」
「わかった」
お父さんは立派な刺身の舟盛りを作っていた。
すごい技術…
でもごめんなさい、食べれなくて…
部屋に戻り待っていると後藤が茶碗蒸しを運んできた。
「あっ、配るよ」
「サンキュー」
今日は女性4名、男性4名の合計8名で集まる。
急だった事と小さなお子さんがいる方は少し来れない人もいたがそれは仕方がない。
やっと集まり始めて本日の主役の田辺も到着した。
食事は美味しくて田辺さんも満足していたようだ。
姫乃も茶碗蒸しを始め天ぷらやお鮨の玉子とかは食べれるので食べれるネタは出来るだけ食べた。
多分後藤の配慮だろう、お鮨は1人分として置かれてなくテーブルの真ん中で誰でも取れるようにしてくれていた。
こうしてもらっているととてもありがたい。
無事に食事も終わり二次会は田辺がカラオケに行きたいと言うので男性陣に先に連れて行ってもらい後藤と姫乃は後で合流することになった。
「今日は定休日だったそうで、部下の為にありがとうございました」と姫乃は言った。
「まあ、急だったし、鮨が食いてえって言ったなら食わせてあげたかっただけだよ」