BARでエンジェルキッスをくれた貴方は老舗呉服店の御曹司でした〜カクテル言葉はあなたに見惚れて〜
姫乃は歌い終わると拍手をくれてそれに応えていた。
姫乃は自分で言うのもなんだが歌が上手い。
そうだ、ドリンク取ってきてないや。
姫乃はそのまま席にもどらず1度部屋から出た。
後藤くんは多分アルコールだからいらないかな。
私はもうアルコールはいいかな。
自分のカルピスだけを持って入った。
席にカルピスを置くと「後藤くん、何飲む?ビール?」
「そうだな」
「田辺さんは何か頼む?」
「あ、大丈夫です」
姫乃は部屋の電話からビールを頼んだ。
あと1時間かな、延長するかな?
カルピスを飲んでいるとさっきの田辺さんの言葉が引っかかった。
ん?何で田辺さんは私がお鮨を食べれない事を知ってるの?
一応刺身以外のお鮨は食べたからお鮨の桶から取っているから普通じゃ気づかないんじゃ…
さっきの後藤くんとの会話はそういう事だよね…
まあ、班長も覚えてたくらいだから他の人も覚えてて田辺さんに話したのかな…
「後藤さんと結婚する人はお寿司好きじゃないとダメですね」
まだ田辺さんは後藤くんと話していた。
「結婚?まだ考えないよ」
「でも25歳ですよね、次に付き合うなら視野にいれませんか?ねっ、西さん」
「ん?何?」
「結婚ですよ」
「あー、結婚ね…んー考えないこともないかな」
「え?」
後藤くんが見てくる。