BARでエンジェルキッスをくれた貴方は老舗呉服店の御曹司でした〜カクテル言葉はあなたに見惚れて〜
「そういう意味では俺もかな」
そういうと姫乃の片足をあげて抱きつき突き始めた。
「あっ、あっ…」
お互いが身体を自然に求めていく……
もっとお互いの事を知らなきゃいけないのに、これからどうするか、付き合うのか、それとも身体だけなのか……
でも貴重な会う時間はどうしても抱き合うことが優先してしまい話し合うことも出来ないし、なんなら今のままでも幸せだと思ってしまう。
こんなに好きなのに……曖昧な関係。
お互いがきっと抱き合うことが心地良くて好きなんだと思う。
太志さんは事後もずっと髪の毛を触ってくれていた。
なんなら髪の毛だけじゃなく背中や頭、姫乃のどこかにいつも触れていてくれるのだ。
言葉はなくいつも何か考えているようで姫乃からは聞けない…
姫乃の髪の毛をクルクルしたり手遊びをしたり…
姫乃はずっと太志さんの上裸にひっついている。
太志さんも受け入れてくれて離してとか、やめろとは決して言わない。
「何か飲む?」
姫乃が聞いた。
「ビール」
びっくりして顔を上げた。
「泊まってくれるの?」