遠い星の君

1年目 冬


1年目 冬

充希Side


年末の足音が近づいてくる冬、

新しいプロジェクトに加わることになった。

これまでよりも仕事量が増えて、

残業することが普通になった。

なんとか年末までに終わらせるため

日々全力で走っていた。

年内最終日に何とか間に合った資料に

どうしてか泣きそうになっていた。

冬休みになると、全力疾走した代償に、

盛大に風邪をひいてしまった。

「明けましておめでとう」

そんなメッセージがグループトークで溢れていたが

返せたのは冬休み明けだった。
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