遠い星の君
2年目 春
2年目 春
類Side
2年目に用意された2日間の研修は
同期たちの雑談の場となっていた。
久しぶりに会えることもあってか
終始大盛り上がりだった。
もちろんそのあとには飲み会があった。
「吉川さん、可哀想だよな。
適応力があるからって
あんな部署に配属されて
毎日夜遅くまで残業してるし」
「マジで充希は手抜かないから
全力すぎて心配になる」
この話題の主人公は今会社を出たらしい。
飲み会があっても彼女は2次会からしか
来れない日が続いていた。
「大変遅くなりました~、お疲れ様です」
彼女はそう言っていつも笑顔で現れた。