遠い星の君
2年目 夏
2年目 夏
充希Side
「今度類の誕生日お祝いするんだけど来れる?」
同期から誘われ、2つ返事でOKした。
なんと!お祝いさせていただけるなんて!
テンションが上がっていたが冷静になる。
「え、プレゼントどうしよ…」
「充希!何にする?」
あの後悩み続けていた私に神が現れた。
美生が一緒にプレゼント渡そうと誘ってくれたのだ。
二人からで渡せば、重く見えないし、
美生は皆と仲が良いから、
気持ち悪い気があることも隠せる。
なんていい同期を持ったのだろう。そしてごめん。
「重くないもの、重くないもの」
プレゼント選びに悩んでいると
ふと、店の入り口で風に揺れるものが見えた。
単純な頭かもしれないけど
類のしょうがないなぁって笑う顔が浮かんだ。