遠い星の君
類Side
酔っ払いは家に入るなり
床に寝っ転がり始めた。
誰も入れたことがない家に
いきなり同期を4人も入れてしまった。
別にすごい潔癖なわけではないが
家に人を入れるのは少し抵抗があるタイプだった。
昔から自分のあれこれを詮索されたくなかった。
友達とゲームをする時だって、
いつも適当に理由を作って友達の家でやっていた。
気分が良かったのかもしれない。
……いや、あの困った顔を見たら言っていた。
彼女は申し訳なさそうに家に入った。
「え、私の部屋よりはるかにきれい……」
驚いた顔を横目に見ながら、わずかに緊張していた。
異性を自分の部屋に入れたのも初めてだった。