遠い星の君
部屋の隅に置いていた風船に同期が気づく。
「これちゃんと飾ってあるじゃん」
やばい、ずっと飾ってるの気持ち悪いかな。
「もらったもの捨てられないでしょ」
チラッと彼女を見ると、少し悲しそうに笑っていた。
「捨てにくいものあげちゃったから
類が気を遣ってくれたんだよ〜
これはあげた私のセンスが相当悪いね。
邪魔なものあげちゃってごめん」
「いや、別に」
別にそうじゃないけど。
むしろ風船がすぐに萎まない方法検索したし。
気持ち悪いだろうから言わないけど、
飾ってるプレゼントそれだけなの気づけ。
気づかないだろうけど。