遠い星の君
充希Side
「あの2人いい感じらしい」
そう聞いたとき肩の力が抜けた。
悲しいとかBADな気持ちだけでなく
類に大切な人ができたことに喜びもあった。
その大切な人が、もし私だったら、
なんて夢のまた夢の話。
彼が大事だからこそ、幸せでいてほしい。
そりゃ話しやすくてかわいい人のほうがいいよね。
心の中の風船がしぼんでいく。
これ以上自分が傷つかないために、
この不毛な気持ちに気づかないフリをして
そっと心の蓋を閉じることに決めた。