遠い星の君
5年目
類Side
変わらない毎日、変わらない仕事。
たまに話す他愛ない同期との会話。
全部が平凡でルーティン化されていた。
相変わらず週明けの出勤はしんどい。
慣れた仕事でもやはり考えれば嫌な気分になる。
ふと顔を上げると、遠くに人が見えた。
彼女だ。反射的にそう思った。
情報処理の仕方を忘れたかのように
挙動不審な行動をとって焦る俺を横目に
彼女は会社に吸い込まれていった。
まるでショコラボンボンのようだ。
表面のチョココーティングが割れて
中のクリームが口に広がっていった。
彼女の存在は俺の調子を狂わせる。