遠い星の君
コンビニに着くとすぐにスイーツコーナーへ。
「あ、これこれ!」
別に商品は逃げていかないのに小走りなの不思議。
さっきまで見つけて嬉しそうだった顔は
今度は何個買うかで悩んでいる。
コロコロ表情変わりすぎ、子供かよ。
「私決めました!買ってくるね!」
また小走りでレジへ行く姿に笑う。
本当に忙しい人だ。
絶対に関わることがないと思っていた彼女は
4個も年上なのにたまに子供のように純粋で
自分の方が年上に感じるほどだった。
彼女のこの素直さが人を集めるのかな。
そんなことを考えながら待っていた。
「はい、これバイト代」
「バイト?」
「一緒に来てくれたから」
そう言って渡されたのはアイスの半分だった。