遠い星の君
『しばらく違う電車乗ることになりました』
『なんで?』
『かくかくしかじか』
『いつまで?』
『2週間ぐらいと、信じてる』
『なにそれ』
歩くのが遅いのでいつもより早い電車に乗って
いつもの道を1人で歩く。
2人だとあんなに楽しくてあっという間の道も
1人だと長くつまらなく感じてしまう。
いろんな人に追い抜かされながら会社へ向かった。
帰り道も類と会えば気を遣わせると思い、
わざといつもより一本遅い電車に乗る。
自分から避けるようなことをして変な話だけど、
普通に寂しい。早く治らないかなあ。
足に全力で念を送ってみる。