遠い星の君
『類ってブランケット持ってる?』
『タオルケットなら』
『持ってきてもらってもいい?』
『私レジャーシート担当します』
『了解』
『見て!てるてる坊主作ったの』
『かわいいね』
『かわいく顔かけた!』
可愛いのはそっちじゃない、なんて言わないけど。
とにかく楽しみにしてそうな彼女に
自分もだんだんワクワクしてくる。
いつとの冷めた自分はどこへいったのか、
彼女といると新しい自分にばかり出会う。