遠い星の君




『類ってブランケット持ってる?』

『タオルケットなら』

『持ってきてもらってもいい?』

『私レジャーシート担当します』

『了解』

『見て!てるてる坊主作ったの』

『かわいいね』

『かわいく顔かけた!』


可愛いのはそっちじゃない、なんて言わないけど。

とにかく楽しみにしてそうな彼女に

自分もだんだんワクワクしてくる。

いつとの冷めた自分はどこへいったのか、

彼女といると新しい自分にばかり出会う。





< 83 / 95 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop