遠い星の君
充希Side
楽しみな気持ちと緊張が混ざり合って
ぐちゃぐちゃな気持ちになる。
アラサーのくせにって自分に突っ込む。
類はデートのつもりで来てないし
張り切り過ぎて嫌われないように
大人な女性っぽく落ち着いたふりをしよう。
前日まで入念に選んでいた服装に
当日になって違和感を抱いてしまう。
余裕を見て起きていたのに
時間との闘いがいつの間にか始まっていた。
「これって、教科書通りの、
デート張り切ってる奴だよね……」
とりあえず準備を進めよう。