遠い星の君
秋の気候が心地よくて寝てしまったようだ。
「おはよ」
目を覚ますと、彼女は隣で笑っていた。
「ごめん、寝てた」
「全然。いつもお仕事お疲れ様です」
「うん」
「私ちょっとお散歩してきていい?」
「…行く」
「でも、類まだ眠くない?」
私1人でも楽しいから気にしないで
ゆっくり待っててって顔してる。
「大丈夫」
せっかくなら2人でいたい、とか思ってみたり。
「寝起きの類は子供みたいだね」
プレミアだと言って笑ってる。
「どこ行くの?」
「秋の匂い感じたいの」
「金木犀?」
「そう!あと落ち葉観察」
「どっちが子供だよ」