遠い星の君
「居心地良すぎて寝ちゃったよ」
「私も類といると気が緩むみたい」
「だいぶ幼稚園児だったね」
「振り回してごめんね」
「振り回されるのも悪くなかったよ」
「さすがに優しすぎ」
今までアウトドアも振り回されるのも
どちらかと言うと苦手だった。
誰でもいいわけではない。
吉川だから、苦手も好きになった。
「名前で呼んでもいい?」
「へ?」
「ずっと吉川って呼んでたなと思って」
「全然、なんでもいいよ」
「充希」
「あ、、改めて言われると、照れるね」
「そう言われると、俺も困る」
「ごめん」
彼女から照れが伝染してくる。
少し近づいた星たち。