キスまでの距離
あたしは驚きで口をパクパクさせていた。
あたしって、なんでそんなことをしたんだろう!?
自分で自分がわからない。
「唯は一人になりたくなかったんじゃないか?昨日あんな怖いことがあったから、本能的に誰かの温もりが欲しかったんだよ」
シンさんがあたしの気持ちを見透かすように言ったため、あたしはもう一度驚いた。
そんなあたしを余所に、シンさんはベットから下りて扉に向かった。
「朝飯作ってくるな」