キスまでの距離


でも、寂しい?


短期バイトで、少ししか会ったり話したりしていない人達に会えないことが、美佐といるよりも寂しい?



あたしはそんなに胡蝶に依存している?




なんだか違う気がした。



だから、あたしは小さく首を横に振る。




「じゃあ、シンさんにさよなら言えなかったこと?」



美佐は全てを知っている。


彼女にだけは包み隠さず全て話している。

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