キスまでの距離








―――あたし、もしかして本当は離れたくなかった?



シンさんの温もりの心地よさを知っているから。



シンさんの側にいることの幸せ感を知っているから。






だから、だから――……。



「……違う、違うの!こんなことを言いたいんじゃない!!」


気付いたら、あたしは一筋の涙を流しながら叫んでいた。

< 184 / 207 >

この作品をシェア

pagetop