キスまでの距離


――夢を見ているんじゃないだろうか。



あたしは急に不安になり、頬をつねってみた。


「……イヒャイ……」


「当たり前だろ」



馬鹿だなぁと言いながら、隣に腰を下ろしたシンさんがあたしの赤くなった頬を摩った。



「そんなに夢かどうか不安になるなら、こっちの痛みで試してみるか?」


シンさんはニヤッと笑いながら、あたしの太腿に触れた。



「ダ、ダメ!!」



あたしは顔全体を赤くしながら、必死にスカートを押さえ、それ以上の進入を拒んだ。

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