キスまでの距離


ふと目が覚めて、あたしはぼうっとした頭で体を起こした。



………?



車の中は何故かあたしだけで、シンさんはどうしたのだろうと外に視線をやるとシンさんが歩道のガードレールに寄り掛かって何かを飲んでいた。。



ふっと車の中に視線を戻すと時計が目に入り、あたしは慌てて車から飛び出した。



「シンさん!仕事の時間過ぎてますよ!?」


「あぁ〜、大丈夫。遅れるって電話したから。開店時間に間に合えばいいよ」


あたしの方を振り返ったシンさんが答えた。

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